Nvidiaの今後:決算と次の一手

Nvidia,クリプトワークス

▽ 要約

● プロダクト:Blackwell Ultra後半投入、Rubin/CPXは26年末● 提 携:OpenAIへ最大1,000億ドル、Intelへ50億ドル● 供 給:CoWoSとHBM増強、Blackwell比率は25年8割超● 規 制:H20はライセンス制、中国関連の不確実性継続

生成AIブームの次局面でNvidia の今後は「製品ロードマップ×供給網×規制×提携」の整合が収益の天井を決めるため、直近決算と公式発表を基に24か月の注目点と想定レンジを整理し、投資・事業サイドの判断材料を提供する。


足元の実力―決算と需要の質

AI需要は依然強くガイダンスも高水準なため、成長率の鈍化懸念よりも製品ミックス転換と粗利維持の可否が焦点となった。
2025年7月期Q2売上は466.7億ドル(前期比+6%/前年比+56%)、データセンターは411.0億ドルでBlackwell関連が前期比+17%、Q3売上見通しは540億ドル±2%、粗利率は非GAAPで73.5%±50bpと示された。

製品ロードマップ―Blackwell UltraからRubin/CPXへ

Blackwellの量産とUltra化が25年後半にピークを迎えるため、26年はRubin系とCPXの立ち上げが増分成長を担う。
GB200/GB300のNVL72に続き、Blackwell UltraのDGX/GB300系が25年後半から提供開始予定。26年には長文脈向けRubin CPXとVera Rubin NVL144 CPX(1ラック100TB級メモリ)を投入予定で、年次で新GPU/CPUを出す「1年刻みの開発リズム」が明確化した。

ネットワークと電力インフラ(Scale‑Acrossと800V)

データセンターを都市間で束ねるSpectrum‑XGS Ethernetが追加されたため、NVLink+Ethernetの使い分けでギガスケール化が進む。
さらに**800V直流(HVDC)**でMW級ラックを前提とする電力設計を2027年に本格化、5%前後の効率改善とトータルコスト低減が期待される。

関連記事:小泉進次郎/高市早苗 総理で変わる経済予想

提携エコシステム―OpenAI・Intelとの大型枠組み

10GWのNVIDIAシステム導入と最大1,000億ドルのOpenAI支援LOIは、中長期需要の“底”を作るため、26年以降の稼働率確保に寄与する。
一方、IntelとはNVIDIAカスタムx86 CPUやRTXチップレットSoCを共同開発し、NVLinkでCPU/GPUを緊密結合する計画で、PC/データセンター両面で裾野拡大が期待される。

供給網の現実―HBMとCoWoSがボトルネック

HBM3E/4とTSMCのCoWoSキャパ拡張が進むため、26年の品薄は緩和方向だが完全解消は読みにくい。
TrendForceは25年のハイエンド出荷でBlackwellが8割超と予測、CoWoSも25〜26年に段階的に増強される見通しで、Micron・SK hynix・SamsungのHBM認定状況がミックスと歩留まりを左右する。

数量レンジ(社外情報を踏まえた目安)

Blackwell系のラック級(NVL72/GB300)とUltraの置換で、25年下期~26年上期は出荷数量の季節性>価格改定の局面になりやすいため、粗利の“中70%台”維持回転率がKPIとなる。

規制・地政学―中国関連の不確実性管理

H20の中国輸出は24年の規制強化を経て25年4月からライセンス制に移行し、8月に一部許可が出たため、四半期ごとの許認可と製品区分で変動が残る。
Q2は中国向けH20売上ゼロ、在庫引当戻し等を開示しており、地域配分・ASP・粗利に与える影響は四半期ごとに変動する。


▽ FAQ

Q. 直近決算とガイダンスは?
A. 2025年7月期Q2売上466.7億ドル、DC411.0億ドル。Q3は540億ドル±2%で粗利73.5%±0.5pt。

Q. Blackwell UltraとRubin/CPXはいつ?
A. Ultraは2025年後半からパートナー出荷、Rubin CPXは2026年末提供予定で長文脈推論に特化。

Q. OpenAI・Intelとの提携効果は?
A. OpenAI向け10GWと最大1,000億ドルLOI、Intelに50億ドル出資でx86/RTX協業し需要・製品裾野を拡大。

Q. 中国向け規制の現状は?
A. 2025年4月にH20へ輸出ライセンス制、8月に一部許可。Q2では中国向け売上ゼロを開示。

Q. 供給面の最大リスクは?
A. TSMCのCoWoS枠とHBM3E/4の確保で、歩留まり・認定時期次第でリードタイムとミックスが動く。


■ まとめ

Nvidiaの今後は**「Blackwell Ultra→Rubin/CPX」への滑らかな世代交代、OpenAI・Intel連携での需要下支え、Spectrum‑XGS+800Vというインフラ刷新、そしてHBM/CoWoSの確保と対中規制の運用に収れんする。25年後半は量産・ミックス転換の“作業フェーズ”、26年はRubin系の立ち上げと供給緩和度合いが収益レンジを決める。投資家・事業担当者は粗利“中70%台”維持、NVL系ラックの回転率、HBM確保、対中許認可**を四半期KPIとして点検したい。

コメント

CRYPTO WORKS NEWS(クリプトワークスニュース)をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました